コロナショック備忘録

その他コラム
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2020年初頭久しぶりに世界的な株価暴落が起きました。今回の暴落がどのような経過を辿ったのか、整理しておきたいと思います。何年か先の参考になればいいなと思います。

2020年1月

2020年1月中旬、中国で新型のコロナウイルスが猛威を振るっているとのニュースが流れはじめました。ただ、第1報ではそれほど深刻ではなく、致死率も低いという話でした。2020年1月下旬、より一層新型コロナウイルスの影響が深刻となってきたため、中国では春節を延長し感染防止に務めるというニュースが流れました。これにより、中国から日本への旅行者が激減しました。

その際も一時的に株価が下落しましたが、米国株が好調だったこともあり、その後急激に回復し、株式市場への影響も限定的でした。

この際わたしは、中国の街の状態はひどい状態だし、観光客が来なくなったため、日本の観光地も閑散としており、これはかなり経済にひどい影響が出そうだなと。株価も落ちるだろうなと思いました。しかし、それに反し米国経済は相変わらず好調で、米国株も最高値を更新しており、株式市場では楽観ムードが漂っていました。翌月以降の経済指標発表で、暴落が起きるのでは?という警戒はしていましたが、致死率が高くなく罹っても比較的軽症だというニュースも多かったので、次第に大丈夫なのかな?という気がしていました。

2020年2月

2月17日、日本の10-12月期四半期実質国内総生産(速報値)(年率換算)が発表されました。この数字が「-6.3%」というとても悪い数字でした。台風の影響や暖冬の影響ということでしたが、この頃から、ちょっと株価や為替の動きがちょっとおかしいなと感じはじめました。

本来、リスクオフとなるとドル円(為替)は、円高へ。リスクオンとなるとドル円は円安へ動きます。今回日本のGDPが-6.3%となったことで、日本の景気後退入りが意識されたのか、2019年はあまり動きのなかったドル円のレートが一気に円安方向に108円半ばから112円まで噴き上がりました。

その後も新型コロナウイルスの悪いニュースが流れる度に、本来リスクオフなら、円高方向に動くはずが、円安方向へ。対して、日本の株価は下落をはじめました。これが、2月20日頃の状態でした。

これまでの流れでは、株安になると円高方向に為替も振れやすい傾向がありました。しかし、今回は株価は下落しているのにも関わらず、為替はそれほど円高にならず、今までの法則が崩れているなと感じました。

そして暴落

2月24日、天皇誕生日の祝日で東京市場はお休みでした。しかし、CFD(くりっく株365等)は祝日でも取引可能です。わたしもこの動きを見ていました。すると、、、イタリアで感染が拡大しているとのニュースを受け、株価の下落が始まりました。欧州時間に入り下げ幅が一層強まり、米国時間になっても下げ止まらず、、、日経225CFDの下げ幅は1,000円近い下げ幅となりました。

そして、翌日の25日。2020年2月現在日本では、日銀が日本企業支援のため、公的資金を投入しETFの買付を行っています。前日1,000円近い下げ幅となったことによる日銀の買い入れや個人の値ごろ感からの買いが入り、25日は-500円程度の下げでなんとか下げ止まりました。26日も日本株は既に安値圏に入っていたこともあり、なんとか踏みとどまれるかと思いましたが、27、28日にかけて欧米株の下げが収まらず、つられるように下落しつづけました。

28日、週末ということもあり、米国株、日本株ともに下ヒゲを付けて、なんとか一旦下げ止まったようにみえています。2月に入ってから、一時日本株は3,500‬円ほど、米国株は4,800ドルほどの下げ幅となりました。(※2月の最高値-最安値で確認しています。)

※以下のチャートはSBI証券のチャートを参照させていただきました。

日経平均の日足1年分のチャートです。

NYダウの日足1年分のチャートです。

28日時点(この記事を書いている時点)で一旦下げ止まったかのように見えていますが、株価は何度か押し目を付けて下落することも多いです。そのため、まだまだ油断できないなと感じます。第一波だという話も。。。米国で感染拡大がはじまったこともあり、NYダウの乱高下が激しいです。

私の持ち株も5%~20%程度下落した銘柄が多いです。たとえば、丸紅(8002)。

2020/02/21(金) :788.8円
2020/02/28(金) :699.8円

※価格は終値です。

1週間で89円下落しています。約11%ちょっと株価が下落したことになります。(追記。このあとさらに3/6時点で668円まで下落しています。今後の動きを引き続き見守ります。)

わたしの投資スタイルは現物株のみの中長期投資であるため、この下落相場で手放すつもりはありません。比較的配当を出しつつも業績が安定している企業の株を保有しているつもりです。あくまでつもりですが。。。

日本では、新型コロナウイルスの影響で、少なくとも3月末までは、確実に経済活動の停滞が予想されます。米国ではまた新型コロナウイルスの感染拡大が始まったばかりのようにみえます。世界各国でも感染の報が続々と入っています。

今後、新型コロナウイルスの影響がどこまで続くか分かりません。ただ、過去に感染症が発生した際の株式市場の傾向を確認すると、終息宣言が出される少し前から、経済活動の活発化への期待感から、株価は上昇をはじめています。その後最高値を更新するケースがほとんどです。

まだ先行き不透明で、新型コロナウイルスの終息がいつになるか見えない状態ですが、今はいいニュースが出てくるまで、継続は力なりと考え、少しずつ買い増しながら、じっと耐えるのみです。積み立てはいつも通り継続していきます。

わたしは、家族に循環器系の疾患を患っている人がいます。そんな人に感染させないよう、今後も感染予防に努めたいと思います。また、感染拡大が止まらずとも、重症となり亡くなる人が少しでも減るように、早期に治療方法が確立されることを願っています。

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