ここ最近景気後退がささやかれはじめ、私の持っている株式関連のインデックス投信も値下がりしています。今回は株式のインデックスの中でも新興国株式のインデックス投信について、現在どのような状態なのか、今後の将来性はどうか等を確認してみたいと思います。
新興国株式インデックスの現在の位置
ここでは、長期のチャートを確認したいため、設定日が比較的古い「eMAXIS新興国株式インデックス」のチャートを参照しています。
eMAXISシリーズは、より信託報酬の安いeMAXIS Slimシリーズがここ数年で設定されました。ただ、eMAXIS Slimは2017年07月31日に設定された比較的新しい投資信託です。そのため、データが少し足りないので、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」の前身ともいえる「eMAXIS 新興国株式インデックス」のチャートも参照しています。
どちらの投資信託も「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」の動きにほぼ連動する投資成果をめざす投資信託のため、値動きはほぼ同じ動きとなっています。
もし、これから実際に運用するとしたら、より信託報酬が安い「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」を選択したほうがよいです。信託報酬が安い=手数料が安いということですので、わざわざ高い手数料を払う必要もありませんので。
それでは「eMAXIS新興国株式インデックス」の2010年からのチャートです。
長い期間で見ると2010年頃から、上下を繰り返しつつも成長しているようにみえます。2016年に失速していますが、その後米国のトランプ大統領が次期大統領に決定したあたりから急激に回復し、2018年初頭に最高値を更新しています。その後2019年の現在までは、上下動を繰り返しつつも右肩下がりの動きとなっています。
そのため、2018年頃から買い始めた人は損益がマイナスとなっている人が多いのではないでしょうか。しかし、2016年以前から積立てを行っている人は、プラスになっている人も多そうですね。
※チャートはさんのものを参照させていただきました。
新興国株式の今後
新興国の株式ですが、現在世界的に景気後退がささやかれています。そのため、すぐではなくとも今後数年は株価の低迷が続くのではないかという見通しです。(先進国も同様です)
しかし、そうなった場合に新興国株式の投資信託は購入しない方がいいのか?ということになりますが、それはどうでしょうか。
新興国株式のチャートをみると大きな波はあるものの右肩上がりです。また、大きな波があるということは、値下がりしたときにたくさん購入できるということです。
ドルコスト平均法の観点から見ると、常に右肩上がりのチャートは確かに元本割れしにくく、購入者にとっては安心なのですが、ずっと高い状態のため、常に少ない数量しか購入できないことになります。それに比べ新興国株式のようなチャートの場合、大きく値下がりしている箇所があります。このときに数量をたくさん購入できます。そのため、少しの値上がりで大きな利益を得ることができます。
これは前提として、今後も上下しつつも新興国が成長していくことが必要ですが。とはいえ、新興国は伸びしろも多いので、完全に成長が止まるということは考えられないです。
ということは、少額でもいいので、値下がりしている今からでも毎月一定額購入していたほうが、将来的には大きなリターンが得られるのではないかと思います。
投資は、年齢や投資に回せる資金、リターンをいつどのくらい得たいのか等、人それぞれですので、一概にこれがいいと言える訳ではありません。しかし、10年、20年先を見据えるなら、新興国株式も選択肢の中に入れても置いてもいいのではないかなと考えます。
私もポートフォリオの割合としては少ないですが、毎月積み立てています。ちなみに現在、ややマイナスです、、、早期でリターンを得たい人向けではないことは確かです。長期投資向けの投資信託であると言えます。参考までに。
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