この記事ではポジションのロスカットレートの計算方法について、詳しく説明しています。
なんとなくこのくらいの資金で運用すれば安全!!って人が多いような気がするので、一度自分のポジションのロスカットレートを計算してみてはいかがでしょうか?これから、スワップポイント目的でFXをやろうとしている方も、一度は計算してみることをオススメします。
FX業者によっては提供してくれているところもありますので、必ずロスカットレートを計算しましょう。
ロスカットレートについて
ロスカットと一言でいっていますが、ロスカットには2つの意味があります。
- 証拠金維持率が一定の水準を割って、FX業者に強制的に行われるロスカット
- 損失をこれ以上広げないための積極的なロスカット(損切り)
1つ目は、追証を背負う危険性もあり一度相場から退場する可能性もある怖いロスカットです。2つ目はある意味ポジティブなロスカットになります。
相場から退場せずFXを長く続けるなら、このどちらもしっかり理解した上で運用していきたいですね。相場の急変時に慌てないためにも。
ここでは、1つ目のロスカットについてのロスカットレートの計算方法を紹介しています。2つ目については、pipsの計算とかドルストレートの通貨ペアだったらとかいろいろあるので、また別の機会に。
ロスカットレートの計算方法
主にスワップポイント目的のFXを行うときに私が使用している計算式です。
※間違ってたら教えてください。一応他のFX業者のツールで計算した値と同じになったから、大丈夫なはずです。
以下の③ロスカットレートになったら、FX業者に強制的にロスカットされます。一般的には証拠金維持率が100%を切るとロスカットするとなっていることが多いですね。
しかし証拠金維持率だとパーセントなので、一体いくらまで下がったらロスカットされるのかが、分かり難いです。実際の価格でも把握しておくといいと思います。
ちなみに、スワップポイント投資用の口座と裁量トレード用の口座(裁量もチャレンジする人がいたら)は分けておいたほうがよいです。裁量トレードの損益が加わると予め決めておいた、ロスカットレートが変わって、口座の管理が難しくなります。
①最低必要証拠金 = 現在の為替レート * 取引通貨数 * 取引通貨単位 *4%
②下落金額 = (自己資金 – ①最低必要証拠金) / (取引通貨単位 * 取引通貨数) ③ロスカットレート = 現在の為替レート – ②下落金額 |
①の式の4%は最大レバレッジ25倍の場合です。(1/25。12倍とかなら、1/12してください。)
②ロスカットされるまでの下落金額です。大きければ大きいほど安全です。ここでは、証拠金維持率が100%でロスカットされる場合の式になっています。80%とかであれば、「①*80%」とした値を自己資金から引いてください。
③現在の為替レート(価格)から下落価格を引くとロスカットされるレートが求められます。
式だけみてもなにそれ?なので、例をあげました。
例)
現在の為替レート= 5.8円
取引通貨数 =20(20万通貨)
通貨単位 = 1万通貨
自己資金 = 50万円
①最低必要証拠金 = 5.8 * 20 * 10,000 * 4% = 46,400円
②下落金額 = (500,000 – 46,400) / (10,000 * 20) = 2.268円
(2.268円下がるとロスカットされます。)
③ロスカットレート = 5.8 – 2.268 = 3.532円
以上の例では3.532円まではFX業者にロスカットされずに耐えられます。
ちなみに、このときの実行レバレッジは、「実行レバレッジ = 引通貨数 * 通貨単位 * 現在の為替レート / 自己資金」 なので、2.32倍となっています。
1日のスワップポイントが15円だったとすると、1ヶ月約9千円のスワップポイントがもらえます。
※スワップポイントは変動するため、1ヶ月のスワップポイントは見込みです。
余談。
取引通貨数をロット(Lot)と呼びますが、LotはFX業者や使用しているシステムによって単位が異なります。1Lot=1万通貨、1Lot=1000通貨、MT4だと1Lot=10万通貨のところもあります。FX業者により異なります。
取引を行う際は、お使いのシステムの1Lotの単位がどれなのか、よく確認してください。
私は前にMT4で4000通貨取引したかったのに、誤って0.4と入力して4万通貨になってたことがありました。幸いプラスになったのでよかったですが、危ない危ない!! 気をつけよう。
ロスカットレートの計算方法についてでした。今は各FX業者が便利なツールを提供してくれています。両建て等の複雑なポジションを持たなければ、そちらで計算可能です。すでにポジションをもっている方は、一度計算してみてはいかがでしょうか。
以下の記事は、複数ポジション保有時のロスカットレートの計算についての記事です。参考までに。
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