ドルストレートとクロス円の関係

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ドルストレート、クロス円という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

FXでドル円しか取引をしない人は、あまり聞いたことがないかもしれません。しかし、トレードを長く続けていこうと思うと、いつもドル円にチャンスがあるとは限りません。そのため、色々な通貨ペアを取引する上で、この仕組を理解することはとても大切です。ここでは、ドルストレートとクロス円の関係について説明します。

ドルストレート、クロス円とは?

「ドルストレート」とは、通貨ペアの片側が米国ドル(USD)となっている通貨ペアのことです。例えば、ドル円(USD/JPY)やユーロドル(EUR/USD)などがそうです。米国ドルは、現在の基軸通貨となっています。そのため、ドルストレートの通貨をみる場合は、その通貨ペアだけをみればよいということになります。

「クロス円」とは、片側が円(JPY)となっている通貨ペアのことです。ユーロ円(EUR/JPY)や豪ドル円(AUD/JPY)等がありますね。

ドルストレート、クロス円の関係

クロス円を考えるとき、豪ドル→円のように直接変換することはできず、一度基軸通貨である米国ドルに変換する必要があります。そのため、もし豪ドル円の取引をする場合は、日本円を米国ドルに変換し、その米国ドルで豪ドルを購入することになります。

例えば、豪ドル円で考えると、以下のような関係になります。

  1. 豪ドル米国ドル(ADU/USD)= 0.71000 ドル
  2. ドル円(USD/JPY)= 110 円
  3. 豪ドル円 = 1.豪ドル米国ドル ✕ 2.ドル円 = 78.1 円

そのため、豪ドル米国ドルの為替レートがそれほど変動しなくても、ドル円のレートが変わると豪ドル円のレートも大きく影響を受けます。以下は、上の例からドル円の為替レートだけが変った場合の例です。

  1. 豪ドル米国ドル(ADU/USD)= 0.71000 ドル
  2. ドル円(USD/JPY)= 120
  3. 豪ドル円 = 1.豪ドル米国ドル ✕ 2.ドル円 = 85.2 円

この例の場合だと豪ドル円の取引を行う場合は、豪ドル米国ドル(ADU/USD)およびドル円の通貨ペアの動きもよく見ておいたほうがよいということになります。

このようにクロス円は、ドルストレートの通貨ペアの値動きの影響を大きく受けます。クロス円の取引を行う場合は、日本+米国+取引対象国のファンダメンタルや値動きにも注意する必要があります。

通貨ペアによっては、取り扱いのないFX業者もありますが、できるだけたくさんの通貨ペアの動きを毎日チェックすることで、どの通貨ペアが強いかが把握できるようになります。

MT4を使用されている方であれば、通貨の強弱の判断に使用できるインジケーター(Ku-Chart、CCFP、FXTFではSymbol Kyojaku等)があります。チャートをあまりチェックできないって方は、これらのインジケーターも役に立つのではと思います。見方を覚えなければいけませんけどね。

もし、インジケーターを使ってみたいというかたは、導入してみてはいかがでしょうか。

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