メキシコの経済状況について(2019年6月末)

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三菱UFJの金融経済概況が更新されていたので、確認してみました。きちんと読みたい方は、こちらからどうぞ→メキシコ(2019年7月)

メキシコの経済状況

2019年の1月~3月の実質GDPは+1.2%でした。前記1.7%から0.5%の低下となっています。原因は、在庫の寄与度が縮小したことと、個人消費の伸び率が低下したことが主な原因のようです。また、第二次産業と第三次産業の鈍化がみられます。

懸念材料として、最大の貿易相手国である米国の経済が緩やかに減速するとの見込みがあります。しかし、メキシコに対する米国の関税問題については、一旦の収束をみせていることと、メキシコのオブラドール政権は、地方間の格差是正を公約に掲げているため、今年後半から公共事業の着工が増加してくることが予想されます。

物価上昇率は、前年比+4.9%足元では+4%台前半まで低下しています。しかし、メキシコ中央銀行では消費者物価上昇率の予想値を+3.7%と引き上げています。

経常収支は、赤字幅が縮小しました。為替は、制裁関税の無期限停止後1ドル19ペソ近辺で推移。制作金利は8.25%で据え置き。インフレへの警戒や為替動向の注視が必要なため政策金利を変更し難い状況であると推測されます。株価は、昨年より低いレンジでの推移となっています。

今後の状況(考察)

米国経済の失速が言われています。最近はトランプ大統領の発言や貿易摩擦で為替の変動も激しい状況が続いています。メキシコに関しても国境の不法移民問題で関税発動となるかもとなった際は、メキシコペソが暴落しました。

しかし、制裁関税の無期限停止後は、為替の変動も一旦落ち着き、メキシコペソ円は制裁関税発言の前の水準の半ばくらいまで回復しています。今後新たなネガティブなニュースがなければ、しばらくはレンジ相場が続くのかなという印象です。ただ、上記の概況にもある通り、米国の経済の減退がメキシコにとっても大きなマイナス要因です。今後も米国の経済状況も含め、注視していきたいですね。

メキシコペソ円でスワップ運用をしている人にとっては、政策金利も重要です。これについては、なんともという感じですね。いきなり半分になるということはないと思いますが、世界的に不況に見舞われれば、自ずと政策金利が引き下げられることも考えられます。

とはいえ、直近ではNYダウは最高値を更新しましたね。また、メキシコは今後公共事業に力を入れる方針のようですので、そちらで経済がより発展してくれるといいですね。

引き続き、世界経済の状況には注視していきたいと思います。

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