決算期に確認したい業績予想進捗率とは?

株式投資
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各証券会社の企業情報を確認すると進捗率という記載がないでしょうか?楽天証券さんだと晴れ、くもり、雨マークで分かりやすく表示されています。カブドットコム証券では、グラフ表示になっていますね。今回は、この項目についての株式投資メモです。

日本株は米国株に比べ競争力が弱く決算の結果によって乱高下するものが多いです。そのため、決算発表時期は売上高や利益率に加え、今後の株価の動向を確認するべく進捗率も確認したいところです。ここでは、業績予想進捗率をどのようにみればよいかを説明しています。株式投資の参考にしてください。

業績予想進捗率とは

業績予想進捗率とは、四半期ごとの決算発表の結果と企業が公表している通期予想や中間予想を元に算出します。

進捗率(%) = 4半期ごとの決算の結果 ÷ 通期予想

これにより、その期の売上や利益が全体予想からみて、どの程度こなせているかを判断できる指標になっています。通常4半期ごとで考えるため、100%を4分割し1期25%として考えます。その期の決算による進捗率が25%を超えていれば、当初の予想通りに事業が進んでいると考えられます。

ただし、企業によっては季節性が強く出る企業も存在します。例えば、引越し業者なんか春が売り上げが多く夏は少ない傾向です。このような企業は必ずしも1期が25%には当てはまりませんので、注意が必要です。25%というのはおおよその目安だと考えましょう。

さらに、この進捗率をみることで分かる点としては、四半期ごとの進捗率が25%を大きく超えていた場合、業績が上方修正される可能性があるということです。

たとえば、 「アミューズ(4301)」を見てみます。2019年3月期Q1(4月-6月)の進捗率「69.2%」(経常利益)でした。これにより、業績が上方修正されています。株価をみるとやや乱高下しているので、なんとも言えませんが、、、

もう1つ「北海道瓦斯  (9534)」を見てみます。2019年3月期Q1(4月-6月)の進捗率は「59.8%」(経常利益)でした。北海道瓦斯は上方修正していませんが、当初の予想に対し進捗が大幅に進んでいますので、今後上方修正される可能性があるといえます。こちらも株価をみるとやや乱高下していますので、購入には慎重にならざる負えませんが、、、

とはいえ、進捗率がよい会社というのは業績が明るく今後値上がりが期待できそうな株だといえます。進捗率がよくまだ上方修正されていない企業はもしかしたら、今後業績が上方修正され株価が高騰する可能性もあります。

※実際に株を購入する場合は、進捗率だけでなく前年比の売上等もみて総合的に判断してください。自分で納得のできる株を購入しましょう。

まとめ

進捗率についてでした。

この記事を書いている時点では、米中貿易摩擦や米国の利下げなどによるトランプ大統領の発言や景気後退の懸念で株価が乱高下しているということもあるため、一概にこの進捗率がよいからといって、業績の上方修正が行われるわけではありません。

しかし、企業の業績を判断する上で売上や利益の数字を眺めるだけよりは、企業の業績が現在どの程度となっているのかを判断できるのではないでしょうか。

日本株は、余程の優良企業でないと右肩上がりが数十年続いている企業を見つけるのは難しいです。数社ありますが、株価も高く単元株を購入するには、それなりの金額が必要です。そのため、配当や優待目的の投資であってもできるだけ複数単元購入し、値上がりしたら売ってキャピタルゲインも得たいところです。

配当目的の株式投資であっても企業分析を行い、できるだけ成長性が見込めるか業績が安定している企業の株を購入することが望ましいです。その際、この進捗率も参考にしてみてはいかがでしょうか。

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