株式投資メモです。今回はPER[Price Earnings Ratio](株価収益率)についてです。
割安な株を買うなら、このPERをみた方がいいってよく聞きますよね。これだけで判断できるわけではないですが、知っておいたらよいということでまとめてみました。株式投資備忘用です。
PERとは
英語でいうと「Price Earnings Ratio」といって、Earningsは収益という意味ですので、要は株価が、1株あたりの利益の何倍であったかを表す値です。
まず、PERをみる上で、EPS(1株あたりの利益)を理解しておかなければなりません。
EPS = 当期純利益 ÷ 発行済株式総数 |
当期純利益は、売上から原価等を引いた純粋な利益になります。その値を発行済株式の数で割った値が、1株あたりの利益(EPS)となります。この値が大きければ大きいほど、1株に対して大きな利益を上げていることになりますね。
投資するからには、1株あたりたくさん儲けている企業に投資したいものです。
それでは少し具体的に。同じ総合商社系の伊藤忠商事(8001) と任天堂(7974)のEPSをみてみます。
伊藤忠商事(8001)
任天堂(7974)
※上に情報は、楽天証券様よりお借りしました。どの証券会社でも似たような情報が見れます。
上の図では、伊藤忠商事のEPSは339.21円、任天堂は1958.05円ですね。どちらも有名な大型株ですが、任天堂の1株あたりの利益は、とても大きいので、発行株式に対しどれだけ利益が出ているかが分かりますね。
次にPERです。以下の式で求められます。
PER(倍) = 株価 / EPS |
現在の株価をEPSで割り、その株価が1株あたりの利益の何倍であるかを示した値です。一般的に低ければ割安株であると言われています。
しかし、低いってどのくらい?と思いませんか?
上の伊藤忠商事は6.17倍、任天堂は20.14倍です。20倍を超える任天堂は明らかに割高株です。しかし、チャートをみると2019年はほとんど右肩上がりですね。EPSも高いので成長株で、高くても買いたいという人が多い人気株ということでしょうね。
PERは人気株が多い業種では、高くても買いたい人が多いので自然と高く、不人気株の多い業種では低くなっています。JPX(日本取引所グループ)様にて各業種の平均をまとめた資料が公表されています。↓
この一覧からみると、伊藤忠商事の属する卸売業のPERの平均は、8.9倍(201906末時点)のようです。伊藤忠商事は、ファミリーマートや石油等様々なものを扱う総合商社で、2019年7月現在、業績もまずますのようですね。PERが6.17倍で業種平均とくらべるとやや割安といえるでしょうか。
単純にPERが低ければ、割安とは判断できませんが、業種平均と比べたり、実際の企業の業績と比べたり、チャートをみて株を購入する判断には使えそうですね。
以上、PERについてでした。
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