配当性向とは?

株式投資
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株式投資メモです。株式投資をする目的の一つとなる配当ですが、配当金額の近くに「配当性向」という項目がありますね。これってなに?ということで、素朴な疑問をまとめました。

配当性向とは

配当性向とは、その会社が得た利益をどの程度株主に配当として還元しているかを示した指標で%で表します。

配当性向(%)= 配当金額 ÷ 当期利益(当期純利益)× 100

配当性向が高ければ、株主への配当を重視している企業ということもできます。しかし企業が得た利益をほとんど配当に当ててしまうと、企業が成長するためのお金がなくなってしまいます。成長途中の企業の場合、配当性向は低い傾向にあります。反対にある程度成長が進んだ大企業は、株主還元を重視する企業も増えてきますので、この配当性向が高くなる傾向があります。

ただし、配当性向が高く株主重視の企業であっても利益があまりにも少ない場合、今後減配のリスクがあるので、注意したいところです。もちろん大成した企業で高配当を毎年維持している企業もありますが、投資対象の企業がどのような企業であるか合わせて確認したいですね。

例えば、日本たばこ産業  (2914) の配当性向をみてみます。

日本たばこ産業は、2019年8月時点で株価が2,016円、配当利回りは 4.31%と高配当株です。配当性向も年々上がっています。売上を見てみると2019/12の予想は悪化しているようです。しかし配当自体は増配しています。日本たばこ産業は、既に大成した大企業ですので株主還元を重視し、多少売上が減少しても株主配当を重視していこうという姿勢がこの配当性向の高さから分かりますね。ただ、今後売上および純利益がどの程度悪化するか、その結果配当がどのように変遷するかは注目する必要がありそうです。

もう1つユニクロで有名なファーストリテイリング  (9983) を見てみます。

ファーストリテイリングは、2019年8月時点で株価が62,800円、配当利回りは0.75%の株式です。ファーストリテイリングはまだまだ成長企業ですので、配当を少なくし内部留保し設備投資に回したいという姿勢がこの配当性向の低さからうかがえます。しかし2016年にやや配当性向が増えています。この年の業績をみてみると2016年は利益が他の年に比べると減少しています。しかし、減配はせずに配当性向を上げて対応したようです。これをみるとファーストリテイリングも配当利回りは低いですが、株主還元を重視している企業と言えそうです。

※上記の配当性向の一覧はauカブコム証券さんのデータを参照させていただきました。

まとめ

その企業が成長途中の企業か、既に大成した企業であるか、その売上や利益は十分であるかを確認した上で、配当性向も合わせてみると、その企業が株主還元を重視しているかどうかを確認できる指標となっています。

配当を重視して株式を購入したいと考えている人は、参考程度に配当性向も確認してみると企業の配当に対する姿勢が伺えると思います。

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