FX業者のOanda Japanでは、FX取引用のRestAPIを使用することができます。しかし使用するにはいくつかの条件があるので、その条件について詳しくみていきたいと思います。
OANDA JapanのRestAPIを使用するには?
まず大前提として、Oanda Japanに口座を開設する必要があります。Oanda Japanには、様々な取引コースがあり、初心者から上級者までカバーできるようになっています。
※2019年4月時点の情報です。
取引コース | 取引通貨単位 | USD/JPYスプレッド | 1回の最大発注数量 |
ベーシックコース(MT4) | 1000通貨 | 0.4pips原則固定 | 25万通貨 |
プロコース(MT4) | 1000通貨 | 0.8pips原則固定 | 300万通貨 |
ベーシックコース(fxTrade) | 1通貨 | 0.4pips原則固定 | 25万通貨 |
プロコース(fxTrade) | 1通貨 | 0.8pips原則固定 | 300万通貨 |
この他にOanda Japan では、東京サーバコースというUSD/JPYのスプレッドが0.3pipsのコースがありますが、こちらは現在APIの使用を停止しているようなので、APIでの取引は行なえません。APIを使用してみたい方は、必ず上記の口座のいずれかを選択してください。
私のオススメは、プロコースです。スプレッドは、多少広いですが、1通貨からの取引が可能です。自作のプログラムを作ったら、まず1通貨でしばらくフォワードテストをしてみて、問題なければ、本稼働に移るのが、よいかなと思います。
また、MT4とついているコースは、プラットフォームはMT4とfxTrade(*1)を選択可能です。fxTradeと記載のあるコースは、fxTradeのみ利用可能です。
*1 Oanda Japanが提供する取引用プラットフォームです。
私は、裁量取引はMT4で、APIの結果はfxTradeでみています。やや重たいところが難点ですが、損益の確認には十分です。
RestAPIで取引をする場合、取引の損益だけ見れればよいということでしたら、プラットホームとしては、MT4でもfxTradeでも問題ありません。
もちろん、損益も自分でアプリを作成し、APIから取得することも可能です。ただ、RestAPIをEAの代わりに利用することが目的である場合には、損益は既存のプラットフォームを使ったほうが容易だと思います。
プラットフォームまで自分で作成してたら、大変ですからね。そこまでやったら、もう趣味の範囲でしょうね。まぁ、一般の人でFXの取引をAPIでしようって考える時点で、すでに変った人かもしれませんが。。。(我が家がそうです。)
もう1点、本口座でAPIを動作させる場合、口座残高が25万円以上である必要があります。ご注意ください。(2021年2月追記:OandaさんのAPIの使用条件が変更になるようです。そのため、現在APIトークンの発行を停止しているとのこと。今後の使用条件については、追加のお知らせを待ちたいところです。)
RestAPIを利用することの利点
RestAPIを利用する利点は、以下の通りです。
- 自分の得意な言語が利用できる!!
- 自分の好きな環境でプログラムを動かせる!!(Windowsだけでなく、LinuxでもOKです。)
基本的にEA(Experts Advisor)とよばれるFXの自動売買を行うプログラムは、MT4というプラットフォーム上で動作します。MT4にはMT4独自のプログラミング言語があり、MQL4という言語でEAを作成する必要があります。
ですが、このMQL4という言語、ちょっと癖があります。慣れればお決まりなので、簡単に作成できると思いますが、慣れていない人にはとっつき難いというか、なんというか。。。
インジケーターの関数がたくさん用意されていて、確かに便利なんですが、使い方自体が分かり難い。。。(と私は感じました。)
そもそもIFDを自動で行うEAを作るだけなら、そんなにインジケータは必要ないし、計算にそこそこ強ければ、簡単なインジケータなら自分でプログラミングしたら簡単に生成できます。
自分の得意な言語(Java,php,PythonなんでもOKです)なら、なおのこと簡単です。
自分で作成できれば、自分の思った通りに動作しますし、利確幅の設定も簡単に変更可能です。DBへの接続だって簡単にできちゃいます!!なんて便利!!
自分の思った通りのプログラムが、あっという間に完成です。
また、MT4はWindowsでしか動作しないですが、自作プログラムなら、どの環境でも動作可能です!!
※プログラミングの基礎知識は、それ相応に必要です。もしAPIってなに?って方は、きちんと勉強してから、RestAPIにチャレンジしてくださいね。
テストは、デモ取引で可能です。作成したプログラムは必ずテストしましょう。
RestAPIを使うことの問題点
問題点としては、以下の通りです。
- バックテストが簡単にできない!!
もしやるとしたら、自分でデータを用意し、それ相応のアルゴリズムを組まないといけません。。。ちょっとハードルが高いですね。
バックテストはできませんが、デモ取引で確認することはできます。ちょっと時間は掛かりますが、そこで試してみるとよいです。
また、1通貨からの取引コースを選択した方は、デモ取引で問題なければ、本口座で確認するといいと思います。我が家のプログラムは1通貨から試しました。
利益も極小ですが、損失も極小です。安心安心。
ちゃんと動いて利益が出れば、それなりの成果が得られるので、1通貨から取引できるというのは、Oanda Japanの利点ではないでしょうか。
RestAPIを使ってみたい方は、まずはデモ口座を開設してみてください。
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