仲値とFXの関係

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FXの取引をしているとたまに「仲値」という言葉を聞きます。では仲値って何?為替とはどんな関係があるの?という素朴な疑問をまとめました。

仲値とは

仲値とは金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレートです

「なかね」なので、売る人と買う人のちょうど真ん中のレートを仲値と呼びます。この仲値から手数料を引いた金額が実際に取引される価格になります。

[売レート]106円 ーーー [仲値]105 ーーー [買いレート]104円

為替レートは刻々と変わっていきますが、売買を行う度に為替レートを計算していては輸出入業者は大変です。そのため、1日に1回レ為替レートを決めましょうということで、仲値が毎日1回設定されています。

毎日9時55分の為替レートを元に10時頃三菱UFJが、仲値を公表しています。(2019年時点)10時をすぎると各ニュースサイトでも流れるので、目にする機会も多いのではないでしょうか。

仲値とFXの値動きとの関係

では、実際にFXとどのような関係があるのかをみてみます。

FXの世界から見ると仲値が特に影響すると言われているのが、五十日(ゴトー日)です。五十日は「5」のつく日と「0」のつく日のことです。休日、祝日が重なるとその前の平日が五十日にあたります。

五十日は特に企業の決済日となっていることが多いため、ドルの需要が増えます。銀行は、ある程度決済用にドルを保持していますが、大量の決済に備えドル不足を補うために、仲値が公表される前にドルを購入します。なぜ仲値が公表される前にドルを買うのかというと、公表された仲値より安いレートで購入した分の差額が利益となるからです。

FXで取引をしたことがある人なら分かると思いますが、安いところで買って、高いところで売るというのが、基本ですよね。(売りは逆ですが)この仲値についても同様です。銀行は安い価格でドルを購入→ それより高い仲値で企業に売却する。

おもしろいもので、たしかに五十日は9時頃から急激にドルが買われだすことがよくあります。

まとめると、FXでは五十日の9時頃からドル円が上昇(円安方向)をはじめ、10時の仲値公表あたりで一番高くなり、その後はやや下がりながら通常の動きとなることが多い。という感じでしょうか。

必ずしもこのような動きとなるとは限りませんが、五十日の仲値付近を狙って取引されている人もいるようです。参考までに。

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